この章では、Pythonプログラムのソースコード作成、実行ファイル(~.exe)作成について解説します。
Pythonプログラム ソースコード作成
以下のサンプルプログラムをコードエディタで作成し、コードエディタから実行してみましょう。
<サンプルプログラム>
print('Hello, Python World')
<コードエディタ画面>
<手順>
①サンプルプログラムを記述する。
②ファイルを保存する。(任意のフォルダにファイル名.pyで保存)
③画面右上の実行ボタンを押す。
④プログラムが動作し、画面下側のターミナルに Hello, Python World と表示される。
Pythonプログラム 実行ファイル作成
次はコードエディタを使わず、Pythonプログラムとして動作する実行ファイル(~.exe)を作成してみましょう。
実行ファイルを作成するには、ライブラリ pyinstaller がインストールされていることが必要です。
ターミナルから pip list と入力し、pyinstallerがインストールされていることを確認してください。
実行ファイルを作成するには、以下のコマンドをターミナルから入力し enterキー を押します。
オプションの --onefile と --noconsole は省略可能です。
pyinstaller pythonファイル名 [--onefile] [--noconsole]
※オプション(--onefile)を付けると、関連ファイルを1つにまとめてexeファイルを作成できます。
オプションあり
メリット =別パソコンや別フォルダでもexeファイルが動く
デメリット=exeファイルのサイズが大きい(起動に時間がかかる)
オプションなし
メリット =exeファイルのサイズが小さい
デメリット=別パソコンや別フォルダでもexeファイルが動く
※オプション(--noconsole)を付けると、プログラム実行時にコンソール(コマンドプロンプト)の黒い画面を非表示にできます。
実行ファイル作成 オプション--onefaile なしの場合
Visual Studio Code を立ち上げて、以下の様に pyinstaller pythonファイル名 と入力し enterキー を押します。
実行ファイル作成処理が動き、以下の様にpythonファイルのフォルダ内にいくつかフォルダが作成されます。
このうち distフォルダ の中の pythonファイル名と同名のフォルダ配下に、実行ファイル(~.exe) と 関連ファイル(~.dllなど)ができます。
pythonファイルのあるフォルダ
>__pycache__
>build
>dist
>pythonファイルと同名のフォルダ ←この中に実行ファイルと関連ファイルあり
実行ファイル作成 オプション--onefaile ありの場合
オプション(--onefile)ありの場合、distフォルダ の直下に実行ファイルが作成されます。
pythonファイルのあるフォルダ
>__pycache__
>build
>dist ←この中に実行ファイルあり
オプションありとなしでそれぞれどの様な動きになるのか、実際に試して違いを実感してみましょう。