この章では、変数への値の代入方法 と 変数名の4つのルール について解説します。
変数への値の代入
変数の代入の基本
<表記方法>
変数名=値 |
※左辺の値を右辺の変数に代入するという意味になります。
変数をまとめて代入
<表記方法>
変数名1, 変数名2 = 値1, 値2 |
※上記の代入方法をアンパック代入と呼びます。
複合代入演算子
演算子 | 表記例 | 説明 |
+= | a+=1 | a=a+2(変数aに2を足して変数aに代入) |
-= | a-=1 | a=a-2(変数aから2を引いて変数aに代入) |
*= | a*=1 | a=a*2(変数aに2を掛けて変数aに代入) |
/= | a/=1 | a=a/2(変数aを2で割って変数aに代入) |
キーボードの入力を変数へ代入
<表記方法>
変数名=input( 文字列 ) |
<プログラム例>
name = input('あなたの名前を入力してください=') print('あなたの名前は' + name + 'ですね' )
<実行結果>
上記のプログラムをエディタに入力し、実行してみてください。
ターミナルは以下の様に表示されます。
(最初は以下の1行が表示される)
あなたの名前を入力してください=
↓
(次にキーボードで「田中」と入力しenterキーを押す)
あなたの名前を入力してください=田中
↓
(name変数に田中が代入され、2行目が表示される)
あなたの名前を入力してください=田中
あなたの名前は田中ですね
変数名のルール
変数名をつける際には、以下の4つのルールに注意してください。
<変数名のルール>
①予約語は使用できない
②先頭の文字は数字は不可
③先頭に__(アンダースコア2つ)は不可
④大文字、小文字、全角、半角は区別される(例えば、変数abcと変数Abcは別物)
<変数名の付け方>
変数名は「小文字で始まる分かりやすい名前」をつけましょう。
<予約語一覧>
Python バージョン3.9では以下35個の予約語が設定されています。
False | None | True | and | as |
assert | async | await | break | class |
continue | def | del | elif | else |
except | finally | for | from | global |
if | import | in | is | lambda |
nonlocal | not | or | pass | raise |
return | try | while | with | yield |
<予約語を確認するには>
以下のプログラムを実行すると最新の予約語が表示されます。
import keyword print(keyword.kwlist)